2013年8月11日日曜日

上映会&トークイベント「MacGuffins Evening」キャスト先行インタビュー



2012年11月に上演したオムニバス、
僕から見れば僕が正しい、君から見れば君が正しい」の公演映像を、
上演時と同じ劇場である池袋・シアターKASSAIで上映した上に、
お客様からのご質問や疑問に演出・古田島と脚本・横田がお答えするという、
上映会&トークイベント「MacGuffins Evening」に先駆けて、
「僕から見れば僕が正しい、君から見れば君が正しい」に出演したメンバーから、
本公演の見どころや思いのたけを、包み隠さずぶつけていただきました。

トークイベントでもエグりこむようなご質問に回答いたしますが、その前に。
出演メンバーの胸の内に潜む「今だから話せる裏話」や、
「本当の気持ち」をお届けしたいと思います。


※「僕から見れば僕が正しい、君から見れば君が正しい」関連ページ
Cast Introduction(上演時に使用したオープニング映像)
お薦めステージ紹介ポータル「こりっち舞台芸術」公演詳細
演出、古田島啓介の「僕から見れば僕が正しい、君から見れば君が正しい」前口上




● Question1 ●
マクガフィンズは、あなたから見てどんな団体ですか?



一番叱られるホームグラウンド。小規模の会社。
----- 水越健

魅力的な団体です。初めて公演を見たのは #3「お願いだから殴らないで」でした。
あのときから僕はずっとファンです!
演出・脚本・映像・役者のバランスが凄く心地良いんです。
僕もちょうど劇団を作ろうと考えていたので凄く羨ましかったです(笑)
----- 黒岩拓朗

文化系陸上部。
----- 井上真理子

所属メンバー全員がいい奴でちょっと怖いです。
小劇場にはダメ人間しかいないはずでは……
----- 上田恒平

何かと尊敬出来る人たちの集まり!
----- 土屋美穂

もう長い年月お付き合いをしていて、
ついに決意固めてプロポーズしたらOKをくれた相手みたいな感じです。
----- 金魚

それぞれの役割を最大限にこなす超バランス集団。
----- 渡慶次信幸

カタパルトとかレールガンみたいな感じ。
----- 有村優太

例えるならば「風林火山」みたいな劇団ですか?
テンポよく展開する会話=風。
場の空気を確実にかつ静かに止める=林。
言葉とそれ以上に力のある反応と反射=火。
で、山?
……動きますからねえ彼ら。林と似た感じになってしまいますからね。
……みんなキノコそっくり=山。以上。
----- 小林龍二

嘘のない団体。
本当に大好きな団体です。
----- 村野未来




● Question2 ●
「僕から見れば僕が正しい、君から見れば君が正しい」という公演に、
サブタイトルをつけるなら、なんと付けますか?



~Bバージョンは幻の彼方へ~
記録映像が残っていないので。
----- 井上真理子

〜ボブから見ればボブが正しい〜
----- 上田恒平

〜ほれ、みたことか!〜
----- 村野未来

〜にんげんさんか〜
----- 金魚

〜トライアングラー〜
----- 有村優太

〜愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない〜
----- 黒岩拓朗

〜こんな狭い世界にあまりにも多すぎる私たちがいる、なんて贅沢で豊穣な世界なんだべ〜
〜じゃあその目を交換してみたら釣り合うと思わない?〜
〜ミズケンの香り〜
----- 小林龍二

〜そして俺からは前が見えない(鞄で)〜
----- 水越健




● Question3 ●
出演時に、大変だったことはありますか?



稽古中に自分がどこに居るのか分からなくなったこと(鞄で)
ハナデルマン語をやったあとの長台詞で酸素全部出し切ってしまうから大変でした。
どう頑張っても最後に出てくる「君から見れば君が正しい」の、
泡姫のお父さんがびしょびしょになっちゃうこと。
----- 水越健

動線の定型を落とし込むこと。
ザッツ・マクガフィニズム。
慣れるまで大変。
----- 上田恒平

笑いをこらえるのがとにかくキツかった!
「コミュニケーション記号体系」で、
初郎が会議中に鞄をかぶって無茶苦茶やるシーンがあるんですが、
そこが一番ヤバかったですね。
鞄の中から水越さんの汗が垂れてくるんですよ。
----- 井上真理子

この公演に限ったことではないのですが、人見知りの緊張しいなので、
稽古が始まってしばらくはコミュニケーションで大変だー!ってなってました。
----- 金魚

稽古中、本番期間中共に「ジャングル」という言葉が幾度となく飛びかったこと。
あとはやっぱり舞台上での激しい動き。
----- 渡慶次信幸
(※彼は体毛が異常に濃いため、親しみをこめてそう呼ばれていました。横田)

僕から見れば大変だったかも知れないけど、
君から見れば大したことじゃないかも知れないんだよなあ。
だから大変の話より変態の話をしましょう。
……この場で話すのが真に適切かは分かりません。
ですが皆様のためにも我が恥部の秘密、ご覧に入れましょう!
実は私!ぺ
(※ここで文章が切れていました。一体どういう了見でしょうか。横田)
----- 小林龍二

小林龍二の暴走。(笑)
----- 有村優太

面白い出演者が多く笑ってはいけないときにこらえるのが大変でした。(笑)
----- 土屋美穂

なぜか通し稽古の度に収録・撮影が入り、
いつもギリギリで稽古場に辿り着いてバタバタのまま通しが始まったのは大変でしたー。
「忙しいときに忙しくなるあるある」を水越さんとよく話してましたね。
----- 黒岩拓朗
(※彼は声優としても活躍しているため、別現場で仕事を終えたあと、
 稽古場に移動して通し稽古、という日も珍しくありませんでした。横田)




● Question4 ●
自分の演じた中で、一番好きな役はどれですか?
理由も添えて教えて下さい。



「僕から見れば僕が正しい」「君から見れば君が正しい」泡姫(アリエル)です。
彼女からは、もらったものがたくさんあって。
わたしは、もらった分をちゃんと返せたか、ちゃんと彼女を生きられたかと今も考えます。
悔いが残っているとはまた違う感覚だと、自分では思っているのですが。
いただいた役はどの人も大切ですが、彼女は少し、とくべつな気もします。
----- 金魚

「僕から見れば僕が正しい」英雄の母親の優子。
一番思い入れのある、また悔しさの沢山残る役でした。
少なからず自分の中で分岐点になった役だと思います。
----- 村野未来

「僕から見れば僕が正しい」英雄の父親の修治。
……結果だけ見たら暴力を振るうダメな父親なんだけど、
そこに行き着くまでの過程は誰にでも有り得る。
修治になる可能性は俺にもあるわけで……人間臭さが魅力かな?と。
----- 有村優太

「君から見れば君が正しい」泡姫の母の品子です。
今までこういう役をやった事が全くなく、一番稽古期間で考えて、色々学んだ役でした。
----- 土屋美穂

やっぱり「僕から見れば僕が正しい」「君から見れば君が正しい」英雄ですね。
英雄は正直大変でした。
公演タイトルの主役キャラというプレッシャーや境遇が色々あれだったもので……
でも、英雄と向き合うことで自分自身の成長に大きく繋がりました。
出会えたことに感謝しています。
----- 黒岩拓朗

「コミュニケーション記号体系」初郎も好きだけど、「会議は踊る」の社長。
ヒゲ、一年越しの復活。
----- 水越健
(※この公演の一年前に行われた「全部ホントで全部ウソ」という公演で、
 水越さんは「どうしても欲しい」という自身の強い欲求から、
 お高いヒゲを自腹で購入していました。横田)

「会議は踊る」の伏し目がちな女社員ですかね。
今まで自分は「この役はこうでなければ!」って考えしかなかったので、
自由につくっていくってことを体感させてくれた……
マクガフィンズへの取っ掛かりを作ってくれた役です。
----- 井上真理子

「コミュニケーション記号体系」親善大使。
あんな表現をする役は今後あるかないかくらい貴重なものだったので。
----- 渡慶次信幸

「傘を盗む奴撲滅委員会」の人。上映されない回で申し訳ない。
さりげなくイイ奴で人知れず一部にモテるタイプだと思います。
----- 上田恒平

全員、均等に愛しているという回答はご法度かしら……。
父親が我が子に「お父さんとお母さんどっちが好き?」と聞いたところ、
まんじゅうを二つに割って「どっちがおいしい?」と訊き返された話があります。
それと同様、作家が頭と手を痛めて生んだ子に好き嫌いはありません!
……俺かっこいい。
----- 小林龍二




● Question5 ●
Aバージョンの5本のストーリーの中で、一番好きな話はどれですか?
理由も添えて教えて下さい。



ぬう。この期に及んでも「好き」を言わせたいのか。
「帰宅部全国大会出場」のくだらなさが好きでした。
「だ・れ・か・ロマンティック・と・め・て」「ロマンティックあげーるよー」ら辺が、
個人的に大好きですね。
ただ当日は、裏で吐きそうになってましたけど。緊張で。
----- 小林龍二

「帰宅部全国大会出場」!
あのハイテンション!
本当に大好きです!笑
もうずーーーっと客席から観ていたい!!
やってても楽しい!楽しい!!
----- 村野未来

「帰宅部全国大会出場」
あのスピード感と次々出て来る人たちのハチャメチャな感じが好きです。
----- 土屋美穂

「帰宅部全国大会出場」です。
タイトルだけでワクワクしますよね?
僕は演じていて本当楽しかったです。
稽古場でも色々ハプニングが多い話でした(笑)
----- 黒岩拓朗

「コミュニケーション記号体系」
ハナデルマン語が凄い!
----- 有村優太

ストーリーで言うと「会議は踊る」
洗練されてる。企業の会議の心象風景を抽象化したら大体こんなもん。
----- 上田恒平

「僕から見れば僕が正しい」
20分の間によくもまぁここまで盛り込めたなっていうくらい重厚なストーリーで、
これだけで90分できると思う。
----- 井上真理子

MacGuffinsの作品って、
笑いの多い「動」の部分をよく評価していただく印象があるのですが、
実は「静」の部分でこそ力が発揮されるのではと思っています。
ので、両論ありますが、わたしは「君から見れば君が正しい」が好きです。
----- 金魚

「君から見れば君が正しい」
話し合う、気持ちを伝え合うことの難しさ、大切さが見えるから。
分かり合っても遅いことも、あるけど。
----- 水越健




● Question6 ●
「ここは会心の出来だった!」という自分の役どころやシーンなどを教えて下さい。



「コミュニケーション記号体系」のオープニング、新婚の夫の性根の腐り切ったドヤ顔。
----- 渡慶次信幸

会心の出来というかやっていて一番楽しかったのは「会議は踊る」。
テンポが好きです。(笑)
----- 有村優太

「会議は踊る」社長のヒゲ。
「帰宅部全国大会出場」ロマン君全般。
「コミュニケーション記号体系」初郎の鞄さばき、ハナデルマン語。
----- 水越健

うーん終わった芝居はあんまり覚えてないんですが、
「帰宅部全国大会出場」でアイドルに襲われた後のセリフ出しとか。
----- 上田恒平

「コミュニケーション記号体系」の南、ですね。
アンケートやTwitterでいただいた感想の中に「信じてたのに…」とのお言葉があって、
すみませんと同時にありがとうございまぁーす!!と思いました。
----- 金魚

強いて挙げれば「コミュニケーション記号体系」。
水越氏演じる草薙先生の目の前で、
「これからも頑張ってくださいね」両肩を掴む(汗でピチャ)
「草薙先生」と言って、でかい口を開けて笑うところですかね。
とても大きいらしいんです。私の口は。
星のカーヴィだという噂を聞きました。
大げさだと思いますが、なんだか嬉しいものですね。
----- 小林龍二

少ないですが「コミュニケーション記号体系」初郎と次春の兄弟のシーンは好きです。
水越さんとは普段から兄だったり弟だったり友達だったりライバルだったりの関係なので、
しっくりきました!
----- 黒岩拓朗




● Question7 ●
演出・古田島という男についてどう思いますか?



取捨選択を合理的にできる冷静さと、
常識に切り込む攻撃性を併せ持った先導タイプのボスの器。
向上心があるのでこれからどうなってっちゃうのか楽しみです。
----- 上田恒平

心から信頼の出来る演出家!
と、恐怖の塊。笑
----- 村野未来

デリカシーないのにフレンドリーで、
何故か交友関係が広く信頼も厚い親戚のおじちゃんによく似ています。
----- 井上真理子

先の道を見せてくれる男。たまに怖い。後輩。肉食。
----- 水越健

お芝居を考える根っこがブレない。その一点を強く感じます。
----- 渡慶次信幸

おしゃれだと思います。
それはさておき、こんにちは小林です。
古田島さんはロジカルな演出家さんだと思います。
押し付けみたいなものがなくて、
役者の主体性から生まれたものを尊重し、劇団のテンポに変換するんですね。
だから、役者を恐らく凄く信頼している、だから「ハートブラザー」なんですね!
----- 小林龍二

お茶目、それと色々凄い。なんというか凄い。
----- 有村優太

今の僕にとって欠かせない存在となりました。
同世代でここまで尊敬出来る人間は滅多にいません。
それぐらい芝居について深く考える男です。
頭も良いし、話術にも長けているので敵にはしたくないです。
たまに鬼だなんだと言われますが、普段はお茶目な方です。
主食はお菓子です。健康には気をつけて頂きたいです。
----- 黒岩拓朗

凄くて、怖くて、面倒見が良い人!
----- 土屋美穂

「演出と役者」という関係で一緒に舞台をさせていただいて思うのは、
お芝居に対する思考がとても緻密で、演出に対して繊細だなということ。
わたしの人間関係なんて狭いものですが、
年の近い方でここまでのひとというのは、そういないと思います。
信頼する演出家であり、尊敬できる演劇人です。頭の中を覗いてみたい。
そんな古田島さんはごはん代わりにお菓子ばっかり食べてます。
あと、綴る言葉が意外とポエミィです。
----- 金魚




● Question8 ●
脚本・横田という男についてどう思いますか?



むさいと思います。顔が。
ですけど凄いなあと思います。
聞き手の心に届く言葉をすごく書ける人だなあと思います。
笑い、についての感覚とセンスもすこぶる高くて、
笑いについて教授してもらったこともあります。
一方、私は彼のことを「よこちん」と呼んでいます。たまに「よこ」を抜いて呼びます。
----- 小林龍二

純くんは最初憧れが強くて直視出来なかったです!
脚本家としても素晴らしいと感じますし、役者としてもかっこいいなって思います。
センスに憧れましたね。
僕は横田純にはなれないけど、肩を並べて歩ける男になりたいな……
そんな気持ちにさせてくれました。
----- 黒岩拓朗

フォローの達人、我慢の人。
何考えてるのか全然わからない。横田さんの頭の中ツアーをしたい。
----- 井上真理子

一度で良いから頭の中を覗いて見たい。
----- 土屋美穂

まさにパラレルワールドです!
横田さんの頭の中はカーニバル!
----- 村野未来

小説やゲームなどひとつの形として世に出ているもの、
ネット上で見た知らない誰かのことば、ご自身の体験、そこから出た感情。
脚本家と役者を兼ねる横田さんは、そういったいろんなところから集めたものを、
知識や感覚として頭に、からだに、たくさん持っている。
わたしの横田さんの印象は「図書館」です。
おびただしい数の本がジャンルごちゃごちゃに混ざって置いてあって、
綺麗というわけではない。
けれど、どこかアンティークな雰囲気を感じるような、そんな図書館。
整頓も掃除もされてないのに品格があるってなんじゃそりゃですが、
多分、横田さんがゲスだけどロマンチストだねって言われるのとおなじだと思います。
----- 金魚

「言葉師」って職業あったらこの人だなってぐらい自分の言葉を持ってるように思います。
----- 渡慶次信幸

広がりを教えてくれる男。たまに危うい。年下。博識。
----- 水越健

作品は純愛か偏愛かとしたら純愛。横田だから。
----- 有村優太

本人にも言いましたが、同年代で最も気になる男。
イイ奴揃いのマクガフィンズにおいてイイ奴であり腹の底が読めない影のある人物。
きっとドロドロなんだろうなぁ。
----- 上田恒平




● Question9 ●
僕から見れば僕が正しくて、

君から見れば君が正しいという状況に直面したことはありますか?
また、それはどんな状況でしたか?


「ほら起きな!遅刻するよ!」
「あと5分…」
----- 井上真理子

卵焼きの定義について井上と2時間電車で話し合った!
各家庭の形ってありますよね!
----- 土屋美穂

常日頃そんなことばかりです。
些細な例だと、商品開発をしていたとき、
僕はどうしても「女子高生の香り」がいいと思ったのに、
上司は否定しました。あのパンツ野郎。
あれがショックで僕はその後、退社し、女子高生研究所に務め、
金が貯まったのでロマンチックな遊園地を建てました。
----- 小林龍二

ニュースとかを見ると日常茶飯事ですよね。
オレ?痴話喧嘩くらいです。
----- 有村優太

恋の終わりなんて大体そんなもんじゃないですか?(笑)
----- 黒岩拓朗

世の中全て。正しさなんて主観。
----- 上田恒平

もしかしたら、誰かと一緒にいるっていうのは、
常にそういう状況なんじゃないかなと、ふと思いました。
----- 金魚





いかがでしたでしょうか。
「MacGuffins Evening」にて配布予定のパンフレットにも、
当日、劇場でしか読むことができない各出演者からのコメントを掲載しております。
ぜひ劇場にて、ご覧下さい。




2013.8.13
MacGuffins Evening

途中入場・退場自由!
劇場内なのに飲食自由でコーラでも飲みながら過去公演の上映を見つつ、
インタビューにもお答えする上に入場は無料の巻



Ticket.
無料


Time table.
17:30 開場
18:00 「僕から見れば僕が正しい、君から見れば君が正しい」先行上映
20:00 皆様からの質問にお答えするマクガフィンズインタビュー
21:00 終演


Place :
池袋 シアターKASSAI
〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-45-2
(池袋駅より徒歩10分)
※劇場内での飲食は自由ですが、あまり匂いの強いものなどは避けて下さい。

0 件のコメント:

コメントを投稿